三笠から美少年酒造へ裏金

http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090401-OYO1T00285.htm

美少年酒造」が三笠側から裏金…酒原料米の差額
 米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)による事故米の不正転売事件で、転売先の一つだった熊本県城南町の酒造会社「美少年酒造」の緒方直明社長(61)が31日夜、熊本市内で記者会見し、三笠フーズ側から30年近くにわたり、取引で生じた裏金を受け取っていたことを明らかにした。

 緒方社長によると、美少年酒造が国産の1等米を酒の原料米として仕入れたあと、三笠フーズのグループ会社「辰之巳」(東京)に加工を委託。辰之巳はこの米を等級の低い米に買い替えて精米し、美少年酒造に納入していた。売買価格の差額を年1回、現金でキックバックする手口だった。

 三笠フーズ、辰之巳両社社長の冬木三男被告(73)(起訴)も、大阪府警などの合同捜査本部の調べに同様の説明をしたという。

 裏金作りは、緒方社長が入社した1982年頃から行われ、毎年140万〜200万円に上った。2007年は、国産1等米30トンの加工を委託、辰之巳は等級の高い米と低い米の差額の140万円を渡していた。

 緒方社長は「国産米として納入され事故米ではないと認識している。商品には『国産米』と表示しており、偽装はなかった」とした。安い米で製造した酒を高い等級の米で造ったように偽装したことはない、とも説明した。一方で、「裏金作りは辰之巳から持ちかけられ、焦げ付いた貸付金の穴埋めや接待に使っていた。脱税に当たる認識はあった。消費者を裏切る行為を続けていたことになり、本当に申し訳なく思う」と話し、近く辞任する意向を示した。

 美少年酒造事故米の不正転売事件で、日本酒など一升瓶換算で計約41万本分の回収・販売停止に追い込まれ、風評被害などは1億円を超えたという。石破農相は31日、聞き取り調査を始める考えを示した。

(2009年4月1日 読売新聞)

美少年酒造

http://www.bishonen.co.jp/

まあ、仲の宜しいことで。でも「風評被害」じゃないじゃん。

変な言い方かもしれませんが、売り上げの規模からすると「小額」ですよね。
たかだかそれくらいで、こんなことやりますかねえ。
焦げ付いた貸付金ってえなら「貸し倒れ引当金」を積んでおけばよいのでしょうし、まっとうな事例ならば全額とまではいかないでしょうけど損金で処理できるっしょ。


まだまだ、出てきそうですし、同様の事例が相当あるんじゃないでしょうかね。