軽トラひきとりがてらに


2016年5月末まで見聞きしたことをいくつか覚書代わりに


発災から一ヶ月、すでに普通のボランティアができる範囲内の作業は終了しているじゃないかな。求められているのは、傾聴やチェンソー、高所作業など。ブルーシートがけなんかは、普通のボランティアにはさせられない。屋根の上は保険の対象外。


というわけで、援農というか農ボラとかに移行。もやいなおしで、いいんではないかな。農家さんも、でめんさんに頼れない(金銭的、またそもそも人手不足で)という状況だけに。


仮設を立てたくても、地盤調査であかんところが多くて、立てられないという。
家は住めなくても仕事は地元にあるから遠方地から通ってる。朝晩の渋滞が変なところでひどい。


県外に逃避行な家族も多い。家がつぶれても大変。家がのこっても大変。そんな感じ


西原村、そもそも水の配管の地図台帳がなかったとか。どないやねん。
職員も他自治体からの応援が多く、なかなか慣れない。言葉のちがいも壁。そもそも、自治体も非正規雇用が窓口におおく、対応が無理。


全壊、半壊の判定にも不満がでるわな、そりゃ。なお、母屋が全壊だと補助金10割で解体できるんだけど、納屋はでないんだよなあ。


某温泉地、GWが1/10だったと。某温泉地、一泊二食で5000円でも人がこない、と。
ってことは、そこに納めているひとたちも1/10なわけで。
学校もとまれば給食もとまる。まあ、あたりまえよねえ。


ということは、地元の市場も動かない。県外への送り業者くらいしかまともに買えない。
家が片付いて、さあ出荷しようとしても、ものが動かない。叩き売ることすら出来ない。
地元の道の駅や物産館だけしか出荷先が無い、というのは危険ではないかな。売る「場所」はあっても、売れていかない。個人も買い込みしない。そんな状況。


死者:49人
関連死疑い:20人
行方不明者:1人
負傷者:1,684人
避難者数:183,882人
5月24日8時00分時点で、住宅の全壊が7,996棟、半壊が17,866棟、一部破損が73,035棟

ハローワーク、震災後の解雇などで12000人が相談、半数以上は失業給付金


これをまあどうにかする財源が見当たらないなか、激甚災害指定はよくやったもんだとおもう。