北見は−5℃。旭川では40cmの積雪


埼玉の自然食品店、「サンスマイル」代表松浦さんのblogより。



北海道での収穫の最大問題は「雪」「しばれ」です。
本年のように天候不順で収穫がズレ込むと大変です。寝雪が積もると、春から育ててきた作物は収穫できずに終わります。今は、ジャガイモと黒豆の収穫真っ最中。その中で秋場さんから電話が逐一かかってきます。


もうだめだ!
今年は黒豆はあきらめるしかないか!?
今となって出来ることは

雪が降るのが後2日遅れてくれれば、、!
そのために祈って!と。

ほんとに祈るしかないんです。


で!


祈りが通じたのかその一時間後に雪がやみ、一日2時間の睡眠で仕事をこなして収穫もほとんど終わりました。


そうすると、収穫物の選別はさておき秋耕起を行います↓

北海道では一般的に、春融雪剤を畑にまきます。
融雪剤をまけば、早く雪解け、土壌凍結も解消されいち早く畑作業ができるので、春に耕起することもできますが、この「融雪剤」(雪を溶かす薬)を秋場さんも使わないので秋耕起ができるかできないかで、来年の作に大きく影響します。(甚大な影響です)


今年も、秋場さんの人参をつかって、人参ジュースを作ります。先ほど工場との打ち合わせ、FAXでのやりとりが終わりました。今年は、人参も不作。食用のA級品はほとんど届かず。加工用のB級品ですら2/3の収穫高。例年ですともうすこし遅い時期に工場へと送るのですが、ここのところ冷え込みが厳しく、秋場さんの倉庫においてある人参が凍ってしまうと、加工にすらつかいものにならなくなってしまうので、慌てて人参の受け入れ体制の調整、打合せをお願いした次第でした。


普通の生産者ですと、農協に大きな保冷倉庫、共同選別が可能な施設があるので、春先まで収穫したものをゆっくりと選別、順次出荷という体制がとれるので困らないのですが。農協をはずれ、独自の道を歩き出すということは、こういった部分でも不利なんですよ。いくら、困難な道と分かっていても、つらいものはつらいですよ。人間だもの。


生産者も、黙々とがんばります。私も、黙々とがんばります。



頑張れ!秋場さん!