はちみつと缶コーヒー

あげちゃだめ、ってのは常識だし母親教室なんかでも言われた気がするんだけどなあ。

乳児ボツリヌス症の予防対策について 昭和62年10月20日
http://idsc.nih.go.jp/iasr/CD-ROM/records/08/09302.htm


とあるアンケートでは3.8%が知らない、と答えたとか


まあ、常識はそれぞれだし。栄養がたりてない、という指摘に対して、カロリーメイトあげてます!という返答が、という伝説も。
車にガソリンいれるのとはわけがちがうぞ、と思うんですけどねえ。


乳児ボツリヌス症で全国初の死亡例 蜂蜜が原因か 東京 2017/4/7
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170407/k10010940921000.html?platform=hootsuite

東京・足立区の生後6か月の男の子が、離乳食として与えられた蜂蜜が原因と見られる乳児ボツリヌス症で死亡していたことがわかりました。乳児ボツリヌス症の死亡例は全国で初めてで、東京都は1歳未満の乳児には蜂蜜を与えないよう注意を呼びかけています。

中略

男の子は発症する1か月ほど前から離乳食として蜂蜜を混ぜたジュースを与えられていて、男の子の便と自宅に保管していた蜂蜜からボツリヌス菌が検出されたということです。
保健所は7日、男の子の死因は乳児ボツリヌス症と断定しました。
乳児ボツリヌス症は、腸内の環境が整っていない1歳未満の乳児だけに見られ、東京都は1歳未満の乳児には蜂蜜を与えないよう注意を呼びかけています。
都によりますと、統計がある昭和61年以降、乳児ボツリヌス症の死亡例は全国で初めてだということです。


缶コーヒー、進むアルミ化 業界が恐れた菌を克服、スチールから転缶
http://withnews.jp/article/f0150324002qq000000000000000W00o0201qq000011717A

スチール缶に比べてさびにくく、軽くて輸送しやすいなどメリットの多いアルミ缶。それでも、なぜ缶コーヒーはスチール缶が主流なのでしょうか? 日本缶詰びん詰レトルト食品協会の土橋芳和・常務理事は「衛生管理の面から、ミルク入り飲料について自主規制していたためです」と話します。

 缶飲料で怖いのは致死率の高いボツリヌス菌。スチール缶だと菌が増殖すれば缶が膨張するので、消費者が飲むときに気づくことができます。しかし、アルミ缶は薄くても強度を保てるように、内側に窒素ガスなどを入れて内圧を高めて膨らんでいるため、気づくことができません。

 そこで協会は1985年に、ボツリヌス菌が入る恐れがある「高温殺菌を必要とする飲料」についてはアルミ缶を使わないよう自主規制。その後の研究で、ミルク入り飲料だけが危険だということがわかり、1988年からは範囲を狭めました。

膨らまないから怖い、と。


クロストリジウム属ボツリヌス菌は芽胞から発芽して増殖するタイミングで毒素つくるらしい。ので菌が増殖するとアウト。普通の家庭内にある調理器具ではまず滅菌できないのであきらめるしかない。

おなじクロストリジウム属でもウェルシュ菌は芽胞を作るときに毒素が出てくるらしいので、生きた菌をたくさん食べて、そいつらが腸内で芽胞をつくるとアウト。ちなみに最適な温度は37度。ふつうに体温やんけー。普通に腸内にいる。一般に、ビフィズス菌などと対比され、悪玉菌の代表とされている。臭い放屁の原因、悪玉の常在菌。


大人が蜂蜜食べても平気なのは、腸内細菌のおかげ。多種多様な菌がいるのでばっちりカバーしてくれます。大人でも、長期の抗菌剤治療受けて、腸内細菌叢が働かない状態で蜂蜜とると、ボツリヌス症を発症することがあるとのこと。食肉なんかに残留している抗生物質なんかも影響あるのかなあ。