シリカファーム泗水に行って来た

このくそ暑いさなか、泗水までえっちらおっちら。

道の駅泗水と、道の駅旭志の中間地点くらいです。



ボトリングしている工場は、3年ほど前のオープン時に見学させていただいたので割愛。でも、一緒にいったもりちねーさんのこと考えると、見せてもらったほうが良かったかのかな、とあとで反省です。

しかし、合志(こうし)なんですな。しらなんだ。ちゅか、なんで道の駅に孔子様があれこれかざってあるのやら。え、合志村の初代村長が個人的にファン?んなもんしるかー!!(笑)






普通の牛舎っていったことないから比べられないんですけど、におい少ない、涼しい、ゆったり、てなもんで。匂いに関しては、むしろ敷き藁の香りのほうが強かったです。一日二回、奥に押しやって掃除をします。半年ほど順に切り返し、ハウスの下で野積みして畑へ返していく、とのこと。


搾乳も一日二回、朝5時半から2時間ほどかけて80頭の牛を順に絞っていきます。

ここの特徴は、シリカ石(岩盤浴なんぞで有名ですな)を、牛舎の下に敷き詰めてあります。埋炭ならぬ、埋シリカ。牛の飲み水などにもシリカ石を通した水を使用。あとは低温長時間殺菌。ノンホモジナイズ。ガラスビンへのボトリング。

低温長時間殺菌のデメリットは、なんといっても「持ちの悪さ」
高温殺菌をすることを前提にするならば、多少原料乳(以下略


まあ、よい原料乳を作る=低温殺菌を可能にする、ということかな。


あと、ノンホモ。ノンホモジナイズ、の略。
このへんは以前日記に書いたかな。
http://d.hatena.ne.jp/wwwkurashijp/20070814/1187062946



牛も静かでした。夏ばて?(笑)
夜間はシャワーをかけたり、扇風機を回したり。


一番の悩みどころは「消費量の少なさ」


乳腺炎などの対策もあり、生産量はある程度一定(といいつつも、夏場と冬場で3割〜4割の変動があるそうです)が、消費量は夏多く、冬少ない。9月が怖いねえ、とのこと。なんかなー、と思ったら、夏場の需要増+学校給食、牛の夏ばてによる生産量減、とのこと。


なおかつ、牛乳は国策生産物(ってことばがあるのかどうか知りませんが)、牛のし尿の処理規制強化、補助金の撤廃、飼料価格の値上がりなど、とりまく環境は厳しくなるばかり。菊池でも今年に入って辞める畜産家が数件、とのこと。設備投資が数千万円〜億で、リターンがあるのかないのか。また、朝から晩まで、年中休み無しで働けるのか。生産者の高齢化ともあいまって、今が辞め時、というのもうなづける話です。


生産の調整をどこでやっていくのか。そのひとつの答えは加工品なのでしょうが、それもなかなか。大手ですとバター、脱脂粉乳などへの加工も容易なのでしょうが、零細だとそこまでの投資もやはり厳しいものが。かといって、原料乳として販売してもコスト割れ、という状況。


個人的には、牛乳は牛の赤ちゃんの飲み物であって、人間の、とくに成人の飲み物じゃないよね、と思うので「嗜好品」扱いなのですが、やはりがんばってある方々の熱意を感じて販売していきたいと思うのです。



わりと好評です。




社長のシロちん(嘘)愛想良すぎやで。