量から、質への転換

まったく畑違いの話なんですが。


「ウォールストリート日記」より
http://wallstny.exblog.jp/9470632/

少し前になりますが、2008年11月25日のBloombergのコラム「UBS Bonus Plan to Inflict Pain on Bank Culture (UBSのボーナス計画、銀行の企業文化に痛みの要素を課す)」によると、UBSは今までのインセンティブシステムを大きく変更し、数年間に渡って利益を継続して上げた場合にのみ、ボーナスを支払う仕組みを導入するそうです。

これは、例えば今年にボーナスは100ですよと言われても、実際の支払いは、当年から3年に渡って、33ずつ行われることになります。そして翌年以降に企業に損失が発生した場合、「逆ボーナス」ともいえるシステムが発動して、もらえるはずであった「33+33」は、取り上げられてしまうのだそうです。

同社は発表文の中で、「今までボーナスは、各年の総収入からコストを引いた額をベースに決定されていたが、収入の『額』ばかりに捉われて、それがどれほど継続可能なものかと言う『質』に注意を払ってこなかった」と述べ、「継続可能な収入にだけボーナスを払うことに決定」したのだそうです。

食べ物や環境だけでなく、金融も「継続可能性 sustainable」にシフトしていますねー。いわゆる「焼き畑農業」に先はないよ、ということでしょうか。


金融工学の世界って、最先端のテクノロジーの塊なんでしょう(印象だけですが)けど、医療技術と生命倫理が対になっているように、「金融倫理」も求められていくのでしょう。


農業において、は遺伝子組み換え、バイオテクノロジー、種子の問題などなど、一番倫理が求められている世界なのでしょうが、残念ながら当事者意識がだれにもなく、経済の倫理がまかりとおるのが現状です。


種を取るのは、農家の権利ですよう。
次世代を残せない種を売るのは、詐欺じゃなかろうかと思ふ今日この頃。