生産の現場からin福岡教育大学 アンサーblog その三

  • Q 年収は?また、売り上げはどれくらい?

A:直球の質問です。おまえら、遠慮って知ってる?そういういいづれえ事は、授業がおわってそーっと聞きに来るものですよ(笑)
ま、大学の同期でサラリーマンやってる連中と比べて、ぼちぼちか、ちょっと少なめかなー、と。たまに証券会社勤めの奴の話を聞いて凹みます。まあ、そんだけ彼らは働いているわけですが。労働量と見合った金額か?といわれるとそうでもないなあ、と思いますが、得られた充足感、ほかもろもろまで加えると見合ってます。喜び、楽しみはプライスレスです。

  • Q この仕事のやりがい、魅力はなんですか?また、反対に苦痛に感じることはなんですか?

A:小売のやりがいは、お客様からのリアクションでしょうか。ここのコメント欄もそうですし、店頭で直接「あれは美味しかった!また入れといて!」とか、「あれはいかんやったばい!」とかね。クレームもコミュニケーションですから。もちろん、売り上げもお客様からの評価のひとつです。ダイエーの故中内功は「売り上げは全小売業者の疲れを癒す」と言いました。まったく、その通りだなあ、と思います。

生産者とのコミュニケーションや、ちょっと美味しいおすそわけをしてもらったり、お客様から「これ作ってみたけど・・・」とお菓子をいただいたりするのも嬉しいですね。餌付けされてばっかりだなーw


苦痛なのは、書類整理と帳面付けと税金の支払いです(笑)
いや、税金は社会を構成するものとして当然払いますけど、使われ方がいまいち納得いかねえもんで。寄付が収入から控除となれば、またこの国の形もかわってくるのでしょう。そう信じています。

  • Q お店のオススメの品は?

A:全部!
醤油だけで8種類くらいあるんですけど、それぞれに個性、物語があります。一番こまる質問が「どれが美味しい?」って奴ね。全部おいしいんだってば。

  • Q なにをするのが楽しいですか?よかったことは?

A:個人的には布団ひっかぶって本でも読んでるのがいちばん楽しいのですが。なんだろうね。新しい出会い、視点、知識、智恵。「ワクワク」するのが楽しいし、うれしいです。

  • Q 子供の頃は、なんになりたかったですか?

A:外交官、もしくは貿易関係だったなあ。語学がさっぱりであきらめましたけど。

  • Q 蔵肆ではどんな商品を扱っていますか?

A:味噌、醤油、砂糖などなど調味料からラーメン、うどんなどの加工品、お菓子もありますし、化粧品、タオルや冷凍食品、肉、魚、豆腐、納豆などまで。1500〜2000アイテムくらいでしょうか。

  • Q どれくらいのひとが安全な食品を選択しているのでしょうか?また、年代層は?

A:熊本大学の徳野先生がおもしろい調査をされております。

「徳野貞雄研究室」
http://www.geocities.jp/tokunosadao/profile.htm

先生の著作のなかで、『農村(ムラ)の幸せ、都会(マチ)の幸せ―家族・食・暮らし』という本があるのですが、そのなかに出てきます。でも、これ今自宅にあるんで、後ほど書きます。一読をオススメします。書き換え予定地。

この本の著者近影、もうちょっと他の写真がなかったんでしょうか・・・。

  • Q スーパーに行くことはほとんど無い、と言ってましたが、行くときは何を買ってますか?

A:氷とか。あと、季節外れの野菜や、仕入れのルートをあたっても入手できなかったものがどうしても必要なときに買いにいきます。料理のレシピなんかで指定があると、なかなか苦労するんですよ、これが。冬にトマトなんかねえっつーの、というかあるんだけど、仕入れたくない(旬じゃないし、高いし、値段の割にはそこまで美味しくないし)んで店頭にない、とか。
魚なんかは、鮮魚店にいきます。小さくても、きらりとひかるお店、久留米には結構あるんですよ、これが。

  • Q 仕入れは生産者からすべて直なのですか?

A:野菜は99%そうです。加工品などは、問屋さんから仕入れたり、メーカーから直で仕入れたりします。メーカーさんの工場見学も楽しいです。菜種の搾り方は紹介しましたが、砂糖は?塩は?味噌は?醤油は?マヨネーズは?
自分で作るのと、小規模なメーカーの作り方と、大規模なメーカーの作り方、というのを比べるだけでも面白いです。もちろん、現場を見に行くことが大切ですよ。Webやチラシにはいいことしか書いてませんから。

  • Q 油屋さんや農業者には若い世代はいますか?

A:結構いますよ。そういう世代で、同じ目線でそれぞれのフィールドでワクワクしている人の交流は楽しいです!

  • Q 忙しいようですが、ゆっくりしたいと思うことはないですか?

A:ときどき、ゆっくりしてますよ。意図的に丸一日寝てるとか。自分の時間と仕事の時間は区別をつけていませんけどね。でも、昔の方の話を伺ったり、そんなんが楽しいので、それは仕事にいれておりません。楽しいことをして、ご飯が食べられるのは幸せなことだなあ、と思うばかりです。