そういや引田の「かめびし」はどうなったんだろ。

「にがり」は国が定めた醤油の原料として認めてないから、とJAS法違反で告発されましたね。あほか。

農林水産省は11日、醤油(しょうゆ)に日本農林規格(JAS)で認められていない食品添加物のにがりを使ったなどとして、東かがわ市引田、醤油醸造会社「かめびし」に対し、JAS法に基づく改善命令を出した。同社は、5月12日までに再発防止策を実施する。

 同省中国四国農政局の発表によると、にがりを使用していたのは「本醸造こいくちかめびし」「本醸造うすくちかめびし」の2種類で、少なくとも2006年7月〜07年6月、こいくち4万3250本(計4万1029リットル)、うすくち2万7369本(計2万6703リットル)を販売。にがりは06年4月から、JASで使用が認められていない。

 また、成分などの検査をせずに格付け表示をしていた「かめびし三年醸造天然醸造醤油」7903本(計5062リットル)も同期間販売、JAS法に違反しているとした。

 同社の岡田佳苗常務は「にがりを入れる製法は40年以上続けており、非常に重要な要素。農水省の規格変更の際にも異論を伝えている。14日出荷分からJASマークを外した商品を出荷する」と話している。
(2008年4月12日 読売新聞)

かめびし屋のプレスリリース
http://www.kamebishi.com/jas.html

いつもかめびし屋をご利用いただき誠にありがとうございます。

さて、過日JASの弊社工場調査時において、弊社の商品のうち「にがり入りこいくちしょうゆ」「にがり入りうすくちしょうゆ」「三年醸造しょうゆ」「減塩しょうゆ」について、その製法がJASの格付け基準に合致しないため違反であるとする見解が示されました。主な理由は、1.「にがり」は添加物であり、それを入れて製造するとJAS規格のこいくち、あるいはうすくちとは認められない。2.減塩しょうゆとはこいくちの生揚げのみを使用するものを指し、再仕込み製法での減塩はJAS規格では認められないなどです。

これらの製法は、ご存知のとおり弊社が江戸時代より長年に亘り醤油造りを行う中で編み出してきたもので、いずれの点もこれまで30年以上に亘り違反であるとと言うご指摘は一度もありませんでしたので、弊社も突然の処分にいささか困惑しております。現在農林水産省にはこれらJASの格付基準こそおかしいのではないか、大手中心の基準ではなく、もっと本来のものづくりの視点に立ち返って基準を見直していただきたい旨の異議申し立てをし、今回の見解を改めていただくように申し入れておりましたが、本日(平成20年4月14日)やはり違反であるとの処分が下されました(申し入れの内容については下記よりご確認ください)

しかし、このようなJAS規格のもとでは弊社の醤油づくりの姿勢がきちんと評価されているとは言いがたく、また本来のしょうゆのあり方とあまりにずれているため、社内で検討を重ねた結果、今後も昔からの製法を続けていくには自らJASの規格を辞退する他ないとの考えに達しております。
お客様におかれましては今回の処置により大変ご迷惑をお掛け致しますことを心よりお詫び申しあげます。

なお、新しいラベルにつきましてはデザイン、バーコードなどの変更はございませんが、JASマークの削除以外にも一括表示内の「にがり」を「粗製海水塩化マグネシウム」とするなど、一部表現も改めておりますので併せてご確認頂ければ幸いです。
また、新ラベル添付の商品は4月14日(月)の出荷分より対応させて頂きます。(1.8Lは18日(金)からとなります。)

以上、取り急ぎお詫びならびにお知らせ申しあげます。
今後とも何卒変わらぬご愛顧を賜りますよう心よりお願いいたします。

               かめびし屋 17代目
                     岡田佳苗


俺はかめびしさんを全面的に支持します。
JASが必要な時代もあったんでしょうけど(戦後の混乱期とかね)、今は業界大手の権益確保でしかないんじゃない?という人もいたり。はちみつ、マヨネーズなんかも、ね。調べてみると面白いですよ〜。