松田のマヨネーズってのがあってですね

ちょっと高めなんですが、おいしいんですよ。オススメ。またちょっとあがるんですが。原因はなたね油。国産なたね油への補助金がカットされるため、一律上がります。揚げ油なんかにつかってるとこともしんどいでしょうねー。


閑話休題


ちょっとJAS法関連をしらべていて、いまどうなったかなー、と検索していたら筆が乗ったので(笑)、あらためてまとめてみました。


食品の多くは、JAS法で原材料が決まっております。醤油しかり。味噌しかり。たまに、規定がないものもあります。葛や、はちみつも自主規格なだけであって、公的な規格ではないんですよね。


で、マヨネーズ。これは決まっております。

で、松田さんは砂糖(精製糖)よりはちみつのほうがコストはかかるけど、味もいいし!と作り始めて以来18年ほどはちみつを原料として使ってきたのですが、農林水産消費技術センター(農水省監督下の独立行政法人 まあ、天下り先だと思ってもらって問題・・・ある?(笑))というところが、JAS法(日本農林規格)の表示基準不適合にあたると指摘、指導をしてきました。
JASのマヨネーズの規格には、砂糖は許可されているけれど、ハチミツは許可されていない(というより言及されていないだけ) ので、蜂蜜を使っている『松田マヨネーズ』は「マヨネーズ」と名乗ってはいけない、というのです。


ちょうど、このころ偽装表示などが騒がれ始めた時期でした。これまで適当な表示を黙認(という名の放置)してきたツケを、スケープゴートとして弱小生産者、メーカーに負担をかぶせる方向になったのではないか、と個人的には推測します。ちなみに、JAS法に違反 すれば、1年以下の懲役または1億円以下の罰金ね。


で、松田さんは、名称を「マヨネーズ」から「半固体状ドレッシング」へ、商品名を「松田のマヨネーズ」から「松田のマヨネーズタイプ」へ、変更します。通常、半固体状ドレッシングというのは、カロリーを押さえるために油分を控 え、代わりに添加物(化学調味料、酸味料、糊料など)でごまかすような商品の代名詞になっています。この変更、かなり屈辱的だったのではないのでしょうか。俺だったら不愉快どころではすまんですよ。


しかし、2008年3月、地道な各位の運動によって、JAS法が改正、「はちみつ」を使用してもマヨネーズと名乗れるようになりました。ここまで、6年かかったそうです。


有機JASや、さまざまな法律、条例など理不尽なものがまだまだいっぱいあります。しかし、あきらめず働きかけていけば、きっと正しいことは認められるんじゃないか。そう感じた一件でした。