勉強会いってきたよー

先日、うきはの某公民館であった食品表示の勉強会に参加してまいりました。
午後から「表側」と「裏側」の勉強会だったんですが、これがなかなか。あ、もちろんラベルの話ですよ?(笑)


「表のラベルは消費者へこの商品のよさの訴えかけを、裏のラベルは消費者への安心を訴えかけてください」というこの一言に集約されるのですが。

たとえば、ソースを製造したとして、ほんのちょっと市販の「オイスターソース」を入れたとします。これに化学調味料が入っていれば「キャリーオーバー」として「調味料(アミノ酸等)」と書かなければいけません。味を膨らませるのが目的ですからね。でも、同様に保存料が入っていたとしても「オイスターソースを保存性を高める目的で入れる」わけではないので、かかずともOK。原材料の欄には「オイスターソース」で問題ないんです。ちょとグレー。


このへんを「どう活用」するのかが腕の見せ所ですなー(棒読み)


しっかし、「ほんのちょっとですから書かなくても大丈夫ですよね?」「ほんのおさじ一杯だけなんですけど、書かなくていいですよね?」と聞かれていた方がいらっしゃいまして・・・。多分、どっかで加工所やってあるんだろうなあ。


すべての加工所がそうだ、とはいいませんけど、こんぐらいよかろーもん、で表示しているところもおおいんじゃないでしょうか。むしろ「いいですよね?」と聞かれていた分だけ誠実かも。もちろん「ダメ」ですけど。



とあるところからサンプルいただいたのですが。というか、いきなり送付されたんで面食らったんですが。


この「ゆうき酢」っていう表示、アウトじゃなかろうか。
厳密に言えば、景品表示法における優良誤認にあたるかと。
http://www.jftc.go.jp/keihyo/yuryo.html

ちなみに、このお酢有機原料はいっこもつかってませんし、調味料あれこれ入ってましたよ。


ゆうき、という表現をするならば、この写真の右下にあるはっぱみたいなマークを取得します。有機JASマークですね。これを取得するためには、原料がすべて有機であること、また工場にも認証が必要になってきます。専用の機械、鍋、原材料の保管場所、定期的な外部からの監査、日常的な書類の管理など、気が遠くなるんだよなあ・・・。
実際、うちのお店も「小分け」の部分で認証をとろうと研修までは受けたのですが(というわけで、取ろうと思えば取れるんですが)、コスト的なメリット、デメリットなど総合的に判断して現状では保留しております。平たく言えば「無理!」ってことです(笑)



ちなみに、この「砂糖・食塩無添加」の表現も、根拠が無い限りダメです。
「いれとらんけん!」じゃダメってことで。



この「栄養成分表示」とセットの表現です。これもまた書き順があったり、これ書くならこれも書け、みたいにややこしいんですよ・・・。
分析した結果、ショ糖が出てくるんですが、原料の人参に入っているから。人参の甘味の元ですね。逆に言えば、野菜の甘味でジュースの味をコントロールしているということ。産地とのやりとり、原材料の管理などなど、大変だろうなあ。ヒカリ食品、すげえぜ。


また、別件ですけど薬事法がからんでくる事例も。「このお茶が癌に効く!」なんて書いちゃうとダメですけど、お医者さんが本を書いてそのなかで商品名をかくのはOKとか。まあ、口頭でいうのはOKなんですけどねー。OKつったら怒られるか。「問題ない」というレベル。


という勉強をあれこれしておりました。まだまだ、知らないことがおおいねー。頑張ります。