別名 マンジョカ

キャッサバ、という芋があります。タピオカと呼ぶのは、フィリピン、タイなどの東南アジア地域。
主に南米、アフリカなど。ルーツは中南米ブラジル、そして100年ほど前にアフリカに伝播、栽培が始まったらしい。1960年代に東南アジアへ。栽培が簡単なせいか、わりと普通に作られてるみたい。


作付面積あたりのカロリー生産量はあらゆるイモ類、穀類より多くデンプン質の生産効率は高い。また、乾燥地、酸性土壌でも平気で生育、茎を地中に挿すだけで発根、生育といいことづくめ。


しかし食用とするためには毒抜き処理が必要なことや、毒抜きのために皮や芯を除去した芋はその場で加工しなければ腐ってしまうなど、利用の制約が大きい作物だもんで、いまいち不人気。

  • キャッサバには大きく分けてスイート種とビター種がある。

スイート種は、外皮にシアン化合物を含むが、蒸かしたり茹でたりすることで、食用にされる。味と食感は甘味の少ないサツマイモに似ている。
ビター種は、シアン化合物を多く含むが、大きな塊根をつくるため、デンプン製造用として栽培される。


食べ方は、粉末状に加工した物を水に入れてそのまま飲む、お湯にといて餅状にして食べる、バケツに入れて発酵させ、ペースト状にしたものがフーフー。 薄くスライスしたキャッサバを揚げて、キャッサバチップスも作られる。ブラジルでは、キャッサバの粉をバターで炒めたファロファ(farofa)を肉料理のつけあわせによく添える。ポテトサラダ感覚でしょうか。

キャッサバ粉もいろいろあるが、白いのが原料。黄色いものはパームオイルを混ぜている。「白いタイヤキ」ってありますけど、確かキャッサバが原料だったかなあ。うろおぼえ。思い出したくても忘れられない。


シアン化合物(青酸配糖体)を含むため、国内では生流通はほぼ不可能。
シアン化合物は水溶性の毒なので、水につければ抜けます。気候条件によって一日で大丈夫だったり、三日だったり。また、個体によって抜け方が違います。

以下、毒抜き方はwikipediaより転載。やってみるときは、自己責任で。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%90

有毒品種を含むキャッサバを安全に食べるために様々な方法があり、5つに大別される。

1.毒性が低い品種を選ぶ
2.水溶性である青酸配糖体を水に溶かして除く。
3.青酸配糖体をキャッサバの細胞内酵素で分解
4.青酸配糖体を微生物がもつ酵素で分解
5.青酸配糖体を加熱により半分以下にする

そのうち 1. は甘味種の有毒な皮や芯を除くやり方で、生食されることも多い。またここでは 5. は除毒法として不完全なので扱わない。2. はアフリカの熱帯域で見られるやり方で、芋を加熱してから小さく切り水にさらす方法である。南米では 3. がよく見られ、生芋をすり潰して一晩おき絞って除毒する。現在工業的な除毒法としても、伝統的な方法としても多く利用されているのは 4. である。好気発酵や嫌気発酵によって除毒するのだが、多種多様なやり方が知られている。


Tさんが持ってきてくれたんですが、知らずに生でかじったバイ!ちゅうて笑っておりました。「シアンが仏」なあんちゃってあはははははははははははははははははははははははははははははははははははは(これが言いたくてこのエントリを書きました)