みりんに関する小さなメモ

Q.みりんはなぜ本をつけて「本みりん」というのですか?

A.もともと、みりんには「本」はありませんでした。みりんの酒税が高く、免許制で酒販店でしか販売できなかったため、昭和23年ごろから各社がアルコール分のない合成味醂をつくり「新みりん」と称して販売するようになりました。

このため名称問題が起きて、「新みりん」と区別するために、酒税のかかるみりんを「本みりん」と呼ぶようになりました。この問題は20年以上続き、昭和50年にようやく「新みりん」の名称に排除命令がが出されます。これ以降、「新みりん」は「みりん風調味料」と名称を変えて販売され続けています。

この間に「本」のついた「本みりん」の名称はすっかり定着し、酒税法の規定によるみりんは今でも「本みりん」とよばれています。



白扇酒造のニュースレター「花美蔵 季(とき)だより」21号より


白扇酒造(はくせんしゅぞう)

http://www.hakusenshuzou.jp/


味の母なんかも、塩を入れることによって酒税法を回避してますな。そのおかげで、酒販免許をもたない小売店でも販売できるんです。「みりん用」の免許もあるらしいのですが、現在では有名無実だと。あ、蔵肆はお酒の免許をもっておりますので、本みりん及びビール、ワインなどを販売させていただいております。もちろん、白扇酒造のみりんも、三年味醂の大小、10年寝かした「古々味醂」も。


みりんのつくりかたも、まああれこれ。料理酒との使い分けは?調べてみると面白いですよ。