午後からは、宇佐の佐藤農園へ。


ももかさん宅でお昼ごはんを頂いて、熱い握手を交わしたあと一路宇佐へ。

途中、道の駅「豊前おこしかけ」でみつけたポスター。


いや、「福岡県産のものを探しましょう」ってことなんでしょうけど、そもそもここは大分県だし、メイドとか書かれちゃうと・・・まあいいや。

と、ネタはおいといて。


宇佐神宮に程近い場所。佐藤さんのところは、数年ぶり。ご無沙汰しておりまーす。


園主。佐藤俊徳さん。農産物の物流をお仕事とされながら、45歳のときに帰郷、後を継がれて有機認証を取られました。先代から通して35年、ご自宅の周りに約2町の畑が広がる、という理想的な立地。

夏場はトマト、ミニトマト、クッキングトマト、キュウリ、なすび、ズッキーニ、ピーマン、カラーピーマン、いんげん、カボチャ、オクラ、にがうり、スイカなどなど。いまの時期だと、ほうれん草、小松菜、水菜、春菊、玉レタス、リーフレタス、赤ほうれん草、チンゲンサイ、わさび菜、ルッコラ、カブ、九条ネギ、いんげん、サツマイモ、キャベツ、人参、コールラビ、などなど。この品種の多さには目が回ります。


青虫なんかを食べてくれるアオガエル。益虫です。


これが芯くい虫。小松菜などのなかに入り込んで、成長点を食い荒らしてしまいます。


以前、なすびにアブラムシがびっしりついて、全滅しかけたこともあったそうです。葉が真っ黒になっていて、見るに忍びない光景でした。全滅を覚悟した数日後、てんとうむしがどこからともなくやってきて、すべてアブラムシを食べてくれたそうです。翌日、たまたま視察にこられた方がアブラムシがいないのにたいそう驚かれたそうな(笑)


佐藤さん曰く、「健全でないものに虫がついたり病気になる。だから何もしない。人力で虫取りをすることもあるけれど、おのずと限界ってもんがあるだ。それよりも、土作りをきちんとやって「熟土」をつくり、健康な作物を育てることが大事」だと。また、何も問題が発生しないより、問題が起こった方がいい。いろいろ考えてそれを一つ一つ克服していく充実感、それが農業なんだよ、と。

わさび菜。名前の通り、びりっと辛いです。サラダなどに、っていうけどナンか美味しい食べ方募集中。

なんとなく、気に入ったカット。


お茶を頂きながら、自家製の小かぶの漬物をお茶うけにあれこれと。信州では野沢菜、こっちにほうだと高菜かな。

農業のスタイルはあれこれあります。自然農法、有機農法、微生物農法、バイオダイナミック農法、シュタイナー農法、など、など。きっと、農家さんの、畑の数だけ農法があるんだと思う。そのなかで、自分はどこを向いて仕事をするのか。
数をだして薄利多売でやろうと思えば、どうしても土から目が離れて、ほかのところに意識が行ってしまう。かといって、農業にかかりっきりになり、寝る暇も惜しんで体を壊してしまうのもまた。農業は、決して金銭的に大もうけできる仕事ではないのですが、多様なものを頂くことができる。先日の宇根さんの文章の一節を思い出しながら、いろんなお話をさせていただきました。


佐藤さんは、農業の研修生の受け入れなどもされています。Wooferな人、新規就農への足がかりを探りたい人、少量多品種栽培、かつローコストに畑をまわしていくやりかたを学びたい人。さすが、流通をされていた方なので、農業の知識だけでなく、経営のバランス感覚も絶妙です。若宮のももかサンも、佐藤農園の卒業生ですよ。


今年の12月からの研修生を募集しています、とのこと。来年4月には、自費で研修用の宿泊施設を建てられるそうです。ご興味のあるかたは、私まで遠慮なくどうぞ。休みもきちんとつくるし、外部から誰かよんで、勉強会なんかもしたいねえ、とのこと。ここまで研修生のこと考えてる人、なかなかいないよ?



http://sato-nouen.blog.ocn.ne.jp/yasai/

ちなみに、お嬢さんは来年からドイツへ一年間の農業研修へ。


あ、先日NHKの取材があったそうです。今月20日。お、来週やん。


番組名:九州沖縄スペシャル「マエストロの条件〜カリスマ仕事人の哲学とは?〜」
放送日:11月20日(金) 20:00〜20:43
変更になりました 放送日:12月18日(金) 20:00〜20:43
放送局:NHK総合(※ごめんなさい!九州沖縄地方限定です)

内容:仕事で一流になれる人と、そうでない人の違いは何ですか??・・・福岡・博多のカリスマショコラティエと大分・宇佐のカリスマ農家に若手タレント達が弟子入りし、その人生哲学を身をもって体験する。


博多のショコラティエ・・・あの、一本はいった裏通りの、あそこかな?九州、沖縄の方は、ぜひ。