クロップマークをご存知ですか

クロップマーク、あまりなじみのない言葉ですが。
「クロップ」が切り取る、刈り取る、で「マーク」がしるし。

稲や大豆など、草系の農作物を育てていると出てくるマークで、航空写真などで水田などを撮影してみると、まれに現れる模様です。
ふるいところになると、室町時代後期の遺跡がみつかりました、なんてことも。


グーグルマップで航空写真モードにして田んぼみてると、まれに見つかったりします。

千葉県吉川市付近
https://www.google.co.jp/maps/place/35%C2%B055'07.0%22N+139%C2%B051'04.4%22E/@35.9186065,139.8512263,663m/data=!3m2!1e3!4b1!4m5!3m4!1s0x0:0x0!8m2!3d35.9186065!4d139.8512263


滋賀県草津市下笠町
http://mapps.gsi.go.jp/contentsImageDisplay.do?specificationId=959868&isDetail=false


たまねぎなんかも、ここ育たないなー、とおもって畑の所有者に聞いてみたら昔そこ水路やったっちゃん、とか。
弾丸暗渠やってたら昔のコンクリートブロックがいかってて、どえらい苦労(略


で、熊本地震、1960年代の地形浮かび上がる? という記事が。


熊本地震、1960年代の地形浮かび上がる? 低湿地農地に凸凹の被害 大豆不作5割減の原因にも 秋津地区」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171127-00010000-nishinpc-soci


昨年4月の熊本地震の影響で、区画を集約・整備した低湿地の大規模農地の各所に段差が生じる被害を、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の九州沖縄農業研究センター(熊本県合志市)が確認した。調査した熊本市東区の秋津地区では地震後、水路と水田が入り組んでいた1960年代の地形が浮かび上がって凸凹が生じ、大豆などの収量減の要因となっている。

同センターは昨年6月以降、県などと共同で小型無人機ドローンを使い秋津地区の農地188ヘクタールのうち約30ヘクタールを上空から撮影した。画像を分析したところ、地震後に8〜15メートル間隔で「不陸」と呼ばれる20〜40センチの高低差が生じ、国土地理院が60年代に上空から撮影した当時の地形とほぼ一致することが分かった。

 同センターによると、当時は現在より狭い帯状の水田が一定間隔で並び、水路が取り囲んでいた。県は80年、秋津地区で規模拡大や効率化のための農地整備に着手し、94年に完了。昨年の地震では、かつて水路だった箇所が大きく沈み、農地だった箇所は沈みが小さかった。西南学院大の磯望教授(自然地理学)は「水路を埋め立てた土は粒子と粒子の隙間が多く、地震の揺れに伴う液状化現象によりその隙間が埋まり、大きく沈下した」と指摘する。

地震直後は、たんぼが地割れしてるし水もこないから、大豆しか作れない、と大豆への転作事例がおおかったように思います。
しかし、「農機を使った作業に支障も」って、今時手作業でやってる農業ないんじゃないかな・・。


海外ではこんな事例も。ベルギーでは第二次世界大戦の爆撃あとがくっきり。
https://www.wired.com/story/lidar-archaeology-world-war-1-ypres-salient-belgium/