今年もお世話になりました

今年も無事、なんとか過ごすことができました。まだ、息してる。大丈夫。
商売的には相変わらず厳しい一年となりましたが、いろいろと芸風が広がってまいりまして、仕込みの年となったようにおもいます。


今年は、お別れを告げることも多かったように思います。正食協会の岡田会長、ムソーの岡田社長、年末にふっと逝ってしまった友人、人ではありませんが、和白の「空の詩」さん、11月で閉店されましたね。
同じように、お野菜にちからを入れておられたお店だったし、社長の藤野さんはMQ九州で講師をされたりとお仕事の幅が広がってるなあ、うまく軌道にのってるんだなあ、と勝手に思っていました。


もうずいぶん言われていることではありますが、不況です。で、それはもうしょうがないんでしょうけど、これまでうまいこと回ってきた業界というものの構造が変わりつつあります。
どちらかといえば各エリアに数軒ずつ自然食品店があって、それぞれに強烈な個性をもった店主がおりまして、という風景だったものが、ナショナルブランドの自然志向、オーガニックの浸透、消費者の国産回帰などもあり、ちょっとしたスーパーで「有機栽培大豆使用豆腐」が普通に売られるようになってます。
そういったなか、これまで商品の仕入れを問屋頼りにしてきた小売店は厳しくなるのは当然で、じゃあそこからどうするかという各店の試みが先鋭化した年でもあったなあ、と。


いろんな集まりがあるなかでお話させていただく機会もあったのですが、じゃあそっからどうするよ、と。
個人事業所レベルの小売シェアはどんどん減ってきています。件数も同様です。カフェなんかもそう。
ところがどうでしょう。経営者はみんな異なるのに、同じような商品を売り、同じような切り口でオーガニック特集、ロハス、エコなどの雑誌に登場します。大手問屋のチェーンかよ、と思うようなお店が多くないですか?小売店こそがそのフットワークを生かし、個性を発揮していかなければいけないはずなのに。


新しい価値を生み出していく、というのは口では簡単ですが失敗も多く難しいことです。
来年、再来年とかけてチャレンジしていきたいと思います。


また、三月の震災も日本をがらっと変えました。政治や国のシステムが変わるのにはまだ時間がかかるでしょうけど、変えていくのは自分達です。それぞれが、それぞれのやりかた、指向、場所で志すのでしょう。


6月には店舗の改装、12月2日で20周年と大きく節目の年でもありました。個人的には結婚したり。生活が大きく変わりますね。仕事のしかたも再考しているところです。Facebook にいまさらながらはまってみたり。なんとなく雰囲気もつかめたので、twitter、blogなどの構成ともに考えていきたいですね。
そういや、9月の北陸出張記、かけずじまい・・・。店頭でご案内できたので良しとするかなー。


というわけで、まだまだ食と命をめぐる旅は続きます。来年もどうぞよろしくお付き合いくださいませ。