はさみと猫

散髪にいきまして。

 

店長がなんぞごそごそしておられるので、それなんですかと伺ってみれば「はさみのパッキン」なんだと。ねじの裏にいれるんですな。減ってくると重くなってくるんだとか。もっとも、今どきはベアリングが入ってるんだそうで。

 

「これ、猫の皮なんよ」、へええ、って猫!

 

なんでも小倉での修業時代、ちかくの和楽器店ではぎれをもらってきて自作していた余なんだそうで。60年も持つんかい。

 

水道屋さんから鉛をもらってきて、金床に張り付けてはさみを研いでたんだよ、とか店休日前日に店をしめたあと徹夜で研いでたんだとか、10000番くらいまで使うんだよとか。

 

 

包丁はとぎますが、はさみはなあ。もっとも、いまは専門の業者さんが安価に研いでくれるもんで、いまどきのもんはやりかたもしらんったい、と。さもありなん。