レンネットテストについて

___ (レンネットとは、牛の第四の胃からとれる、胃酸の成分)3つの透明なプラスチックコップに、それぞれ同量のUHT乳(120℃あるいは130℃で殺菌したもの)」、「パスチャライズ(63℃30分殺菌)乳」、「生乳」を入れ、そこにレンネットを少量づつたらし、コップの下に穴を開けて実験をします。数秒後、「生乳」は下の穴から牛乳が出てこなくなりました。続いて「パスチャライズ」も流れが止まりました。これは、レンネットによって牛乳が凝固したためです。「UHT乳」(超高温滅菌乳)は最後まで凝固することはありませんでした。

この実験で分かることは、人間の体内でも同じことが起きているということ。人間の胃で凝固されない牛乳は、成分が吸収されないまま体外に排出されている(素通り)。よって、「UHT乳」からは栄養がほとんど吸収できない。ということです。いやあ〜、目からウロコが落ちるとはこのことでした。あれ、私だけですか?


パス乳および低温殺菌牛乳を飲むと、胃の中で凝固する。これは牛乳のタンパク質
が胃酸によって固まるのだが、これにより牛乳は胃に長く留まり、栄養素を吸収しや
すくなる。一方、UHT乳は胃で凝固せずに腸へ進むため、栄養素を吸収しにくい。
パス乳とUHT乳の吸収率を比較すると、パス乳=50〜70%、UHT乳=10〜
15%というドイツの研究者の結果が出ている。