常圧での焼酎蒸留行程


まずは、原材料の味見から(笑)

蒸留する前の日本酒粕を味見させてもらいました。見た目はヨーグルト。すっぱいかなあ?と思って口に含むと、アルコールのせいでしょうか。ぷりっと辛い。アルコール度は約14%だそうです。減圧で蒸留する「吟香露」とは酒粕のゆるめ具合が違うそう。
辛いよう!騙された!と騒ぎながら、次の工程へ。

これが蒸留の木桶。すでに二段目までセットされています。ここに入っているのが、先ほどの酒粕と籾殻をブレンドしたもの。うっすらと酒粕の香りが漂います。籾殻とブレンドすることによって蒸気の通りを良くする、とのこと。なるほどねー。

いちばん上に「兜釜」をセットして準備完了。この兜釜に冷たい水を流して、上がってきたアルコールを含む蒸気を冷却、焼酎として取り出します。


けして、酒粕がこぼれているわけではありません。
酒粕と糠で、蒸気の漏れをふさいでいます。もったいないですもんね。


蒸留なう!といったところでしょうか。
中間のステンレスタンクで中間冷却、いちばん奥の小さなタンクに出来上がりを溜めていきます。

最初のほうは、アルコール度数が高く、後になるにつれ下がってきます。
焼酎はアルコールだけではなく、さまざまな香りの成分を持っています。温度によって抽出されてくる香気成分が変わってくるため、木のせいろが温まってない初期と、全体があたたまり、アルコール分が少なくなってから出てくる後期ではかなり表情が違ってきます。


さて、いよいよ粕を取り出し、堆肥の製造工程へ。って、普通アルコールの製造行程がメインなんでしょうけど(笑)
あくまでもメインは、下粕なんです。なんですってば。