大木代吉本店の料理酒二種類

「蔵の素」と「こんにちは!!料理酒」

どちらも清酒に分類される、酒免許がないと販売できない料理酒です。「味の母」なんかは、この制約を逃れるために塩を1%程度加えてあります。そうすると、分類上お酒じゃなくなるんですね。


どっちも料理酒なんだけど、どうちがうかなー、と利き酒ならぬ、利き料理酒。


おおー!ぜんぜん違うやんけー!!


「蔵の素」(写真左)
原材料:米、米麹 アルコール度数16〜16.9%

「こんにちわ!!料理酒」(写真右)
原材料:米、米麹、酒粕 アルコール度数16〜16.9%


色も、風味もまったく違います。
「蔵の素」は、すんごく旨みのある日本酒。アルコール度数も高めです。
「こんにちわ!!料理酒」は、みりんっぽい日本酒です。
旨みより先に甘みとこくがきます。後味もすこしべたっとした感じ。


両者の違いといったら、「蔵の素」は両白、「「こんにちわ!!料理酒」は、片白(どんくらい玄米なのかは書いてないけど。もしかしたら掛け米はブレンドかもしれんです)、かつ酒粕が入ってくること。この酒粕がきいとるんじゃないかなー、と思うわけです。


後ろにちらっとうつっちょるのは、この酒粕でつけたうりとなすび。
これまた、たまんねー!


ちょっとお酒の豆知識。

片白、ってのは、麹を白米でつくり、掛け米(追加のお米ですね)に玄米を使用。
諸白(両白)ってのは、麹・掛け米ともに白米を使用したお酒のこと。

精米の技術が未発達だった時代、精白した米を日本酒に使うことは贅沢だったんですな。
いまじゃ、50%精米とか65%精米とか。もうねー。贅沢ですな。