第18回 九州・山口有機農業の祭典 鹿児島大会 in霧島

いってきましたー。

え、こんくらいの距離感なんですか、というくらいの会場でした。時々ゆれる程度でしたけど。



佐藤喜作さんが乾杯の音頭を。はじまったころは、30人くらいで指宿の民宿にあつまってあれこれ談義しよったもんじゃい、とのことでした。約20年ほど前のことですね。



懇親会終了後は大広間で車座になって夜なべ談義。
中心が佐藤さん、右手に園山さんも見えますね。


いつもは部屋ごとに分かれていたけど、こういうスタイルもありかな。適当にふらふらできるしねー。佐藤さんたちはTPPの意義とか、では有機農業者はどう対応していくのか、などなど。
自分はあちらこちらを回って、知り合い同士を引き合わせたり、就職相談会をしたり(謎)



翌朝は雪ですよ、雪。最初、灰かな、と思ったら違うし。霧島でかよー、とびっくり。だれか足湯はいってるし(笑)



午前中は昨晩の分科会報告、そして事例報告が二件。
解散したのち希望者で現地検討会へ。
写真は市川さんのと埼玉県小川町の金子さん。


ご自宅周辺の圃場と、離れた圃場の二箇所を案内していただきました。
ご自宅周辺は、以前は杉の山林だったそうです。そこを15年ほどまえに開墾、水道も幹線から自分で300mほどひっぱってこられたそう。もちろん、工事も自前、ご自宅もそのときの杉で建ててありました。当然周辺はすべて杉の林。


きちんと地元に溶け込んで、誠意と熱意があれば通じるんよ、機械を貸してもらったり、いろいろと便宜を図ってもらったり。有機農業以前に、地元に溶け込むこと。それが大切なんよ、と。



灰が乗っているのが分かりますか?
霧島でも風向きによって桜島の灰が、年に数回くることはあるけれど・・・、とのこと。
野菜を収穫して洗うなど、手間がかかることばかりです。土壌の質も変わりますしね。


その後、エコスマイルプラントという堆肥製造元を見学。
これまたすごいんだ!


産廃処理、という形をとっていますが、食品残渣を堆肥にしておられます。現在はサティや飲食店、給食や老人ホームなどの施設中心に回収されていますが、市民にも協力していただいて普通の生活生ごみも回収しています、とのこと。

生ごみって、基本的に水分多いんですよね。70%とか。で、普通は可燃ごみとして燃やすのですが、なかなか燃えない。ので、結果重油をかけて燃やしているのがどこの焼却場でも普通かと。
これを、分別、回収して堆肥にリサイクルできれば重油のコストは減るし、堆肥もできるしですごいことなんです。


問題は、包丁やプラスチックの破片、ビニールなどです。
生ごみの表面積を広げるために大きな粉砕機で砕くのですが、これが壊れてしまったり、出来上がった堆肥に混入したりと。
これも、市民の協力と、ふるいにかけたり、という物理的な作業で対応しているとのこと。


まだ霧島市の一部で実験している、という段階なのですが、これが全体にひろまれば10万人クラスの都市で、生ごみをリサイクル、という初のモデルとなるそう。すばらしい!

ちなみに100トンの生ごみが最終的には5トンになるそう。微生物による分解もありますが、生ごみにいかに水分が多いかを物語る数字かと思います。



また、裏手の山を開墾、研修生にすきなもんつくらせとるんよー、とのこと。ごぼう、たまねぎ、にんにく、きゃべつなどが植わっておりました。