夜に飲むから晩茶です(嘘


あまり適当なことを書いているとはったおされるので。

まず、緑茶と晩/番茶の違い。

緑茶は、茶葉収穫後すぐに蒸します。
晩/番茶は、収穫後、洗って→切って→乾燥。

といいたいんだけどこれがまた地域によって千差万別。

http://www.alit.city.iruma.saitama.jp/07tea-museum/01kind.html#ban-cha

ここがめちゃ詳しい。

「寒茶」とか面白いよね。
2月までお茶を刈らずに伸ばし、鎌で収穫。
それをゆでて乾燥、お茶として煮出すやりかた。



おそらく、林業の方々が山に入ったとき、山の中に自生しているお茶の木から収穫、作ったお茶なんだろうなあ。足助だと愛知と長野の県境付近か。


もう、そんな生活もなくなってしまったけど、ほんの二世代前。自分らの祖父祖母の若いころにはまだまだ残っていた生活で。それらを古臭いと捨ててしまうのは、50年も掛からないのだなあ。
緑茶にせよ、庶民が飲むようになったのもここ数百年。明治に入ってからでしょう。それまでは、「お茶」=晩茶だったわけで。


ちょっと前に、日田で木を切り、筑後川の流れを利用して大川まで筏を組んで流し、それを生業にしていたおじいちゃんの本を読んだけど、それはそれは興味深いものでした。川の流れが物流の最先端だったころの話です。夜明にダムが出来て、川の流れからトラックを利用した道の流れにシフトしてしまったけど。筑後川の流れにそって宿場のあとがまだ残ってるのかな。


自転車でたどって見るかなあ。農村、漁村かかわらず、昔をたどるのは興味深いことばかりです。

んー、昨日熊本でお茶のイベントに参加したんだけど、って話を書こうとして拡散してしまいました。
話は変わるけど、Knifeマガジンとか読んでると、野鍛冶の話とかでてきて超面白いです。


あ、晩茶は「収穫の時期が遅いお茶」であり、番茶は「一番目に緑茶向けの茶葉を収穫後、時期を置いて収穫してできるお茶」でござる。ほうじ茶ってのは、いずれも加工の行程で「焙じ」るやつね。焙じ番茶も存在するし、焙じ緑茶もある、と。まあ、一般的には前者ですが。




碁石茶
作り方:全葉をこき摘み/蒸熱/堆積/桶詰め/切断/日干し/煮汁かけ
高知県内陸部の大豊町のみで作られる発酵茶。
一軒の農家さんだけになってしまっていたが、今では組合が出来るまでに復活。


「肥後番茶」
作り方:茎ごと刈り取り/煮る/陰干し/煮汁かけ/日干し
その名の通り、肥後で作られる晩茶。茎まで入るし、煮出した液をスプレーするなど特徴的。
陰干し二日、日干しも二日ってとこでしょうか。


「足助寒茶」
作り方:刈る/蒸す/日干し/陰干し



「美作番茶」
作り方:刈る/蒸煮/日干し(煮汁をかける)
肥後晩茶に近いんでしょうか。実際どんくらい煮るのかしら?


「阿波番茶」
作り方:しごき摘み/煮る/揉む/桶詰め/ほぐす/日干し
碁石茶に近いけど、桶詰めの期間がやや短いのと、積み上がったものをほぐすのが特徴。
やや酸味がある、といった程度かなあ。



写真とかは思い出したら追加。思い出したので追加(笑)