亜麻仁油に関するちいさなメモ

亜麻仁油、ちょくちょくお問い合わせを頂くきます。オメガ3脂肪酸のαリノレン酸を多く含むため、健康に良い油、という認識なのでしょうか。実際、物によるのですが半分以上がオメガ3です。


しかし、非常に酸化しやすい、という大きな欠点があります。常温にさらしているだけで駄目。劣化します。実際、冷蔵や冷凍で物流しております。何度か取り寄せて販売させていただきました。ローストした種子(ごまみたいな雰囲気ですが)なんかもあります。
通常、種子から油を絞る際には加熱してから搾りますが、食用の亜麻仁油に関してはコールドプレスしたものでないと酸化が激しく、つかえたもんではないでしょう。非食用(というか、こちらが通常なんですが)は工業用の製品仕上げや、油絵の具の材料となっております。
また、もうひとつ欠点として匂いが悪い、という点が。「いやー、うちのは大丈夫」ってのを試食させていただきましたが、私は無理でしたw


さて、フランスの食品安全局、AFSSAは下記のような意見を発表した、とのこと。

http://www.afssa.fr/index.htm

EU諸国ではよく使われているがフランスでは市販されていない。2006年にAFSSAは調味料や他の油脂との混合でバージン亜麻仁油を安定性を確保して冷たいまま使うことについては問題はないという意見を発表した。2009年3月には二回目の意見として亜麻仁油は酸化によるハザードを防止した上で市販されるべきだとした。さらに、加熱しないこと、冷暗所で保管すること、3才以下の子どもには与えないことを表示するよう薦める。

あっちの人は、サラダのドレッシングなんかに使うそうですね。まーじーでー?
まあ、オメガ3脂肪酸によるメリットと、酸化した油を摂取することのデメリットをきちんと天秤にかけて判断したいものですね。